コンバインドプレーン理論開発者からの
メッセージ
25年前にゴルフ指導者となった頃、私は「ゴルフスイングのレッスンって意外とテキトーなんだな」ということを感じていました。確固たるスイング理論はほとんどなく、理論的といっても一部分の考え方や感覚だけのものでスイング全体を説明してみると整合性がとれていない、さらにそれを指導する方法となるとただボールを打つだけ。これでは、習う方も面白くない。ゴルフスクールに入る理由も、入っておけば行きたくなくてもしぶしぶ通うから。これでは何のためにお金を払うのか分からないという感じでした。また、スイング理論や指導法が存在しないので、いい指導者を見分けるポイントは指導する人がゴルフが上手いかどうかだけであり、指導法を研究しているかどうかなどは問われていませんでした。
しかし、ゴルフもスポーツです。他のスポーツ同様に、たとえ選手より実力が劣ったとしても、名コーチは名コーチであるはずです。そういったコーチングが発展する環境が作れない理由は、ゴルフに理論と指導法がないからだと私は考えました。そこから私のスイング理論作りが始まったのです。方法は、私自信が指導したスクールの生カルテに記載した指導内容の分類です。この分類を1年に1度、5年間続けてみると、自分の行った指導は「腕の動き」か「体の回転」に関するものに分けられ、それらがバックスイング、ダウンスイング、フォロースルーのどれかに対して行われていることが分かりました。ここからゴルフスイングは「腕の縦の動き」と「体の横の回転」の合成で「体の両サイドとインパクトエリアに3枚のスイングプレーン作ることで習得できる」という仮説がたてられました。
この考えを学術論文にしようと一念発起した私は41才で筑波大学大学院の門を叩き、私のイメージに「コンバインドプレーン」の名を付けてくれた恩師朝岡先生に出会ったのです。そして、先生に導かれた私は博士論文「ゴルフスイングの変容に関する技術発達史的研究」を完成させ博士号を取得しました。さらに、この時期に、腕の動きと体の回転でゴルフスイングが構成されるなら、ボールを打つという課題とは別に、それぞれの動きを段階的にブラッシュアップしてスイング全体のレベルを上げるという「初心者から上級者まで指導できるゴルフスイングの段階的指導法」を考案しました。この試みには、運動指導の最先端を行く筑波大学の豊富な知見がとても役に立ったのです。
このようにして誕生したのが「コンバインドプレーン理論」と「コンバインドプレーン理論に基づくスイング指導法」です。みなさんもこの理論をベースにゴルフスイングの学習をしてみればきっと、今まで聞いたことのないスイング論や練習方法に遭遇します。
開発者プロフィール
SHU ANDO
安藤 秀
昭和35年10月10日生、昭和59年立教大学卒業、大学時代は野球部に在籍。卒業後、一般企業に入社するが脱サラし、栃木県那須郡のユーアイゴルフクラブに研修生として入社。
平成4年にPGA(日本プロゴルフ協会)に入会、平成12年にA級ティーチングプロとなる。独自のスイング指導理論を確立し、平成14年4月に筑波大学大学院体育研究科に入学、平成19年3月に学位論文「ゴルフスイングの変容に関する技術発達史的研究 -新しいスイング練習法の構築に向けて-」で筑波大学の博士号(体育科学)を取得。現在は「コンバインドプレーン理論」の提唱者として「コンバインドプレーン・アカデミー」を設立しスイング指導法セミナーを開催しながらその普及に努める。
著書
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(テスト仮)コンバインドプレーン理論に基づくゴルフスイング構築法Ⅱ【フォーム作り編】
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1日5分で90切り・自宅にいながらみるみるスコアアップ
時間がない、練習にかけるお金もない、でもたまのラウンドではいいスコアを出したい!
そんなアマチュアゴルファーへ向けて、筑波大学博士のティーチングプロ、安藤秀氏が贈る新提案。
自宅で1日5分できるゴルフ練習法を案内します。
ラウンドでの90切りをひとつの目標に、「飛距離アップ」「真っすぐ飛ばす」「ショートゲーム」をテーマに、目指すショットができるようになる、さまざまな練習を多数紹介。家の中でクラブを持たずにできるものを多くそろえました。また本の終盤では、練習場の有効な活用法も提示しています。
効率的にスコアアップを図れる一冊です。 -
筑波大学で誕生したまったく新しいゴルフ理論 ≪完全マスター編≫ ―コンバインドプレーン理論の習得
ベストセラーの理論書に続き、待望の実践編がついに登場!
「バックスイング」「ダウンスイング」「フォロースルー」の<体の回転>と<腕の動き>を460点のイラストで完全マスター!
スイングの習熟度や問題点が自分ですぐにわかる「スイングプレーン構成6要素チェック法」とステップアップ方式でスイングプレーンを構築する「ゴルフスイングの段階的学習法」で、スランプなしでスイング改造ができる。
初級者・中級者・上級者のレベル別だから年齢、運動センス、筋力、性別に関係なくあなたも理論を習得できる!
バックスイング」「ダウンスイング」「フォロースルー」の「体の回転」と「腕の動き」を460点のイラストで完全マスター!初級者・中級者・上級者のレベル別なので、年齢、運動センス、筋力、性別に関係なく、話題沸騰中のゴルフ理論を習得できる。
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DVD付 筑波大学博士のコンバインドプレーンゴルフ: ~世界一やさしいスイング理論~
コンバインドプレーンという独特のゴルフ理論で、多くのゴルファーの上達を助けする筑波大学博士の渾身のゴルフレッスン書。単純に体はヨコ回転、クラブはタテに振るという基本動作で、みるみるスコアがアップする。とにかくやさしいレッスン書
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会心のショットが百発百中になる完全なゴルフスイング ボディフロー・ラーニング編
著者は、筑波大学で体育学博士を取得した唯一のプロゴルファーとして知られています。
ゴルフ界をスイング理論で牽引してきた著者が19冊目として世に放つ書籍は「ボディフロー・ラーニング」と呼ばれるゴルフ上達法です。
「ボディフロー・ラーニング」の特徴は「クラブを持たないこと」です。
正しいスイングの動きを習得するためには何が有効なのか?
それは、ボールを打たず、クラブも持たない状態で体の動きを覚えることです。そうすることで、ナイスショットを打つために必要な正しい動きのガイドラインを肉体的(感覚ではなく、体が動きを覚えるという意味)に手に入れることができるのです。
実際にクラブを持ち、ボールを打つと、ボールの方向や球筋という結果が見えてしまうため、腕の動きで打球を調節しようとしてしまいます。そのため、クラブを振らないほうが、体の動きを感じやすく、覚えやすいのです。
1つの動作はたった4秒です。
1セット10回、約40秒に20秒のインターバルを入れると、12のドリルに必要な時間は12分間。この12分間トレーニングを2ヵ月続ければ正しい動きが習慣化し理想的な動きや運動感覚が自然にスイング動作に組み込まれていきます。
さらに必要な筋力が高められ、バランス感覚と柔軟性が向上するのです。
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筑波大学で誕生したまったく新しいゴルフ理論 ≪アプローチ編≫ ―コンバインドプレーン理論の応用
アプローチのミスで、スコアを無駄に増やしていませんか?
バンカー、ラフ、斜面といった状況別で打ち方をバラバラに練習しても、絶対に上達しません。
話題の最新理論では、アプローチの動きを4つのスイングに分解し、それぞれのスイングを状況別にどう対応させるのかを明らかにしました。
この理論に基づいたアプローチを習得すれば、バンカー、ラフ、斜面といったどんな状況であっても、「上手く打つ」だけでなく、「上手く寄せる」ことができるようになります。
話題の最新理論を学べば、スコアが最低10打は減らせます!
苦手だった距離はもちろん、バンカー、ラフ、斜面など、どんな状況からでも、この理論でアプローチを4つのスイングに分解して学べば、狙った場所にかならずピタッと寄せられる。
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会心のショットが百発百中になる完全なゴルフスイング
ロングセラー「筑波大学で誕生したまったく新しいゴルフ理論」でおなじみ、著作累計20万部を誇る著者の待望の新刊。
本書は、ミスショットをゼロにして、ナイスショットを百発百中にするためのゴルフスイングがテーマ。
スポーツ運動学によると「動かす力」と「止める力」で「力のバランス」をつくることができれば
百発百中でナイスショットが打てるのです。本書では、豊富な写真を掲載し、「再現性100%の完全なスイング」を手に入れる方法をわかりやすく解説。
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ゴルフのやってはいけない! 駄目ゴルファーにならないための48項
92%のアマチュアゴルファーが間違ったゴルフの常識を支持している!?
「ボールをよく見て頭を残す」「体重移動は右から左へ」「トップで左腕を伸ばす」…
ゴルフ雑誌やスクールでのレッスンを鵜呑みにして、これらの「やってはいけない!」を実践していませんか?
体育学博士、PGA-A級ティーチングプロが教える、プロ級の「飛距離」をつくるゴルフ本の決定版です!【目次より】
第一章 やってはいけない!「グリップ」&「アドレス」編
第二章 やってはいけない!「基本動作」編
第三章 やってはいけない!「ドライバー」&「FW」&「アイアン」編
第四章 やってはいけない!「アプローチ」&「バンカー」編
第五章 やってはいけない!「パター」編
終 章 やってはいけない!「メンタル」編 -
筑波大学で誕生したまったく新しいゴルフ理論ーコンバインドプレーンのすべてー
スイングの原理原則さえ理解してしまえば、年齢・運動センス・経験・筋力・性別に関係なく、飛んで曲がらないボールを何度でも打てるようになると、著者は言います。
著者は筑波大学で「新しいゴルフ理論」を完成させた、体育学の博士号をもつティーチングプロです。
この理論はすでに3000人が学び、なんと1000人ものシングルが誕生しています。
「なぜ飛ばないのか?」「なぜ曲がるのか?」「なぜダフるのか?」「なぜ?」さえわかれば、「100球に1球」のナイスショットが「100球に100球」になる!ゴルフの真理を解き明かした初めての書です。
学術論文及び研究資料
安藤 秀・朝岡 正雄 | ゴルフの基本スイングに関する構造体系論的考察、スポーツ運動動学研究16、 2003. |
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安藤 秀・朝岡 正雄 | "新しいゴルフスイングの構造に関する運動学的考察-コンバインドプレーン理論の構築に向けて-、ゴルフの科学18、 2005. |
安藤 秀・朝岡 正雄 | ゴルフスイングのターン動作に関する技術発達史的考察、スポーツ運動学研究18、 2005. |
安藤 秀 | ゴルフのグリップに関する技術発達史的考察、スポーツ運動学研究20、 2007. |
Syu Andoh | Learning of the golf swing with a new image, ICCE abstracts & proceedings, 2008. |
安藤 秀 | リストターンなし型スイングの運動構造に関する考察、ゴルフの科学21、 2008. |
国内学会発表
安藤 秀 | ゴルフの基本スイングに関する運動学的考察、第16回日本スポーツ運動学会大会一般発表、東京、 2002、3. |
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安藤 秀 | ゴルフのスイング指導における新しいイメージの導入について、第20回日本スポーツ運動学会大会一般発表、長野、 2007、3. |
国際学会発表
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Proposition for new instructional methods for golf swing、AIESEP 2008 World congress、札幌、2008、1.
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Learning of the golf swing with a new image. ICCE Asian Regional Coach Conference, Korea, 2008, 11.
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The combined plane theory, International council for coach education(ICCE) Global Coach Conference, Vancouver, 2009,11
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The classification of the students learning pattern through golf instruction AIESEP 2010 World congress, A Coruna, 2010,10
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A good relationship between coach and learner toward constructing training system of a combined-plane transmitter, ICCE Global Coach Conference, Paris, 2011, 8
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Development of the new swing image and exercise method -The Combined Plane Theory-, World Scientific Congress of Golf VI, Phoenix, 2012,3
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Constructing A Golf Swing Using The Combined-Plane Theory, World Scientific Congress of Golf Ⅶ, Gold Coast, 2014,9
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How to Teach Golf Swings With A New Swing Image, World Scientific Congress of Golf Ⅷ, St Andrews,Scotland, 2016,7
解説その他
安藤 秀 | 週刊ゴルフダイジェスト あなたが一番飛ばせるスタンスを見つけよう 2011.2.1 |
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安藤 秀 | 週刊パーゴルフ 3つの面で構成する新I型スイングの世界 2011.6.7 |
安藤 秀 | ワッグルGOLF コンバインドプレーン 11,12月号 |
安藤 秀 | 週刊パーゴルフ 最新感覚ゴルフドリル 2014.6.17 |
安藤 秀 | ALBAGOLF スイングの極意は上げて下ろすだけ 2015.6.1 |
漫画連載
ドクター安藤の超スイング理論、週刊パーゴルフ、2008.4〜2009.2
筑波大学博士の新感覚ゴルフ理論-実践編、週刊パーゴルフ、2011.3〜2012.7