博士プロがズバッと答えます その14 「スコアアップ法」
皆さん、こんにちは! コンバインドプレーン理論開発者の安藤秀です。
ブログ版「博士プロがズバッと答えます」です。当ブログではYouTube版「博士プロがズバッと答えます」で取り上げられたテーマについての補足説明などを行っています。
今回から「スコアアップ」の話になります。
「たくさん打球練習したおかげでショットはだいぶ良くなった。でもスコアにはあまり反映されない気がする」というゴルファーの悩みを解決していくシリーズです。
多くのゴルファーが練習場でボールを数多く打ち込む練習をしている割にはスコアがあまり変わらないと悩んでいます。これはショットがあまり上達していないと感じているゴルファーはもちろんショットに関しては上達の手ごたえをつかんだゴルファーでも同じです。
これに対して「僕は練習は全くしない。コースラウンドだけがゴルフ」と言い切っているにも関わらずそこそこのスコアでラウンドするゴルファーもいます。この違いはいったい何なのか? このあたりを解明し、皆さんの練習をスコアに反映させる方法を紹介していくのが今回のシリーズということです。
では、いまスコアアップ方法とネットで検索するとよく出てくるキーワード的なものは何かと見てみると、ショットに関しては、「フルスイングしない」、「OBは打たない」、「方向性に注意する」、「ボールをなくさない」などがあり、アプローチショットに関しては「すべて転がす打ち方で」、パッティングでは、「入れるより寄せるを考える」、「3パットしない」、「上りのパットを残す」
などがあります。
まあ仕方がないことですが、「できたら苦労しないよ」という感じる方は多いでしょう。ただ、なぜ仕方がないのか? それは「ゴルフのスコア構成要素及びその達成度」と「目標スコア達成」の関係が明確になっていないからスコアアップの法則は誰にも分からないのです。
しかし、コンバインドプレーン理論では上記の関係も明確にていますので、そのあたりを今回のテーマに掲げこのシリーズを始めていきたいと思います。
練習をスコアに反省させるスコアアップで重要なのは初めに直近の目標を設定することです。多くのゴルファーは、いずれは70台や80台でラウンドできるようになりたいと考えているでしょう。しかし、闇雲に練習しても効果は薄いので、まずは自分の直近の目標を設定してそれを達成することから始めるべきです。
というこで「55切り(110切り)」、「50切り(100切り)」、「45切り(90切り)」、「40切り(80切り)」の中のどれかに目標を設定します。そしてそれぞれの目標を達成するために必要な技術を知り、それに対して自分は何が足りないのかを把握した上でそれを改善する練習を行う。これによって練習成果が目標達成につながるということになるのです。
目標を決めたら次は現在の自分の技術のレベルを知るためにスコアを「ショット数」、「アプローチ数」、「パット数」に分けて記入します。多くのゴルファーがショット数とパット数は記入したことはあるでしょう。でも、アプローチ数というは聞いたことがないでしょうね。その理由は「そもそもアプローチショットってどれぐらいの距離?」という疑問が浮上するからです。
「コンバインドプレーン理論に基づくゴルフスイングの段階的学習法」にはL字スイングというスイングドリルがあります。このドリルはアプローチショットにも使え、多少の個人差はありますが男性は50~70ヤード、女性では30~40ヤード程度の距離からグリーンオンを狙う時に使えます。そしてさらに、スイングドリルにはこれより小さい振り幅である9-3スイングと8-4スイングがありますが、これらのスイングを含めてL字スイング以下の振り幅のスイングでグリーンオンを狙うショットをアプローチショットとして定義して数えます。
ただし注意していただきたいのが、林などから脱出する時に使うL字スイングや9-3スイングはアプローチショットの数には加えません。あくまでもグリーンオンを狙って行うL字スイング以下の振り幅のスイングを行った回数です。
また、パット数は正式記録とは異なりグリーン外からパターで打った数もパット数に加えます。つまり、グリーン上とか外からとかは関係なく、あくまでもパターを使ってカップを狙ってパッティングを行った回数を数えます。
このように3つのスコア構成要素を記入していくと目標スコアを達成するために足りない自分の技術が明確にできるということになります。次回は各目標達成のためのショット数、アプローチ数、パット数について説明します。
博士プロがズバッと答えます!! その14