運動の先取りを見る 「頭で考える動き」と「体が感じる動き」のギャップ
こんにちは! コンバインドプレーン理論開発者の安藤秀です
前回は「真っ直ぐ打とうとするために注意している点」すなわちパターヘッドを真っ直ぐ引いて真っ直ぐ出すが「真っ直ぐ打てない原因」になっているとう話をしました。原因が間違っている場合、体と頭の間に葛藤が起こってしまいイップスになる可能性もあります。ただし、これはある程度体の動きができているゴルファーに関しての話で、ゴルフスイングの中に「動きのスムーズさ」というものを感じていない段階、つまり通常のスイング自体がギクシャクしている初心者の場合は頭で考える動きの方が体がのぞむ動きより強いためイップスにはなりません。
これに対して動きのスムーズさを感じられるようになったゴルファーの場合、頭で考える動きが体の動きをギクシャクさせてしまうと感じると体は抵抗してしまいます。ミドルパットの場合、パターヘッドを直線軌道で動かそうとすると体の動きがギクシャクします。そのためカップインを成功させたいと思えば思うほど頭で考えている動きと体が動きたい動きが喧嘩して体は動かなくなってしまいます。
ミドルパットの場合は「ヘッドを真っ直ぐ動かす」より「手元を真っ直ぐ動かす」を重視するほうがいいでしょう。ヘッドを真っ直ぐ動かそうとすると手元は下の図のように湾曲するような動きを強いられます。これでは転がりのいいパッティングはのぞめません。そうなるとたとえ狙った方向にボールが転がせたとしても弱々しい球になりカップの手前で止まってしまうということが多くなります。
ゴルフのルールではTの字を逆さまにしたような形状のパターは作れません。もし作れれば手元を真っ直ぐ動かすことがパターヘッドを真っ直かすことになります。しかし、パターには80度の以上のライ角が求められます。そうなるとヘッドの直線軌道を重視すると手元の動きにスムーズさはなくなります。
そこで、手元をスムーズに動かすようにストロークしてボールヒットの時のフェースの向きを構えた時に調整しておくということをします。目標より左に出るならフェースをやや右向きにし、逆なら左に向けるという感じです。実際パターが不調になった時にストロークの仕方を意識するとパフォーマンスはどんどん低下します。まずはフェースの向きにこだわりましょう。
つづく
最後まで読んでいただきありがとうござます! コンバインドプレーンゴルフスクール・コンバインドプレーン理論インターネットゴルフスクール・コンバインドプレーン理論インストラクター養成スクールを主宰する安藤秀でした。
ゴルフスイングという運動の学習と指導82