ゴルフ上達の盲点:赤枠情報で上手くなる
こんにちは! コンバインドプレーンゴルフスクール世田谷用賀本校 火、金、土、日曜日担当の安藤秀です。
前回は、運動の上達とは「運動を行う時の運動者の感覚の習得もしくは修正」にほかならない、というお話をしました。このことはもちろんゴルフスイングの習得や修正でも同じです。
ただ運動感覚を通してゴルフスイングの習得・修正を行うにあたり一つ理解しておいてほしいことがあります。それは、運動感覚を習得していくための情報は下の写真の赤枠の中の情報、すなわち青枠内にあるクラブやボールの情報ではなく、体の動きの方の情報を中心に行うということです。
確かに、青枠情報でもゴルフスイングの運動感覚である「スイング感覚」の習得は可能ですが、あくまでも「体の動きの情報」と「クラブ&ボールの情報」を区別して、青枠情報ではなく赤枠情報で上達しましょう。その理由は、青枠情報は赤枠情報の結果に過ぎないうえに間違ったスイング感覚の習得・修正が行われる可能性があるからです。
実際にこのような区別をしてみると、ゴルフ上達のための情報には青枠情報がいかに多いかがわかります。例えば、「分厚いインパクト」、「ソールを滑らせるインパクト」、「ボールをつぶすダウンスイング」、などです。これらはみな青枠情報ですが、この青枠内のクラブの動きを作っているのは赤枠内のゴルファーの体の動きです。なぜならクラブは勝手には動かないからです。
そこで、青枠情報を赤枠情報に換言してみると、「分厚いインパクト」は「左膝の角度を維持しながら腰を回転させたインパクト」なります。同様に「ソールを滑らせるインパクト」は「右手の甲をやや下向きにしながら腰を回転させたインパクト」で「ボールをつぶすダウンスイング」は「左腕の真下に引き下ろす動作を左脚主体回転に組み合わせたダウンスイング」となります。
ここから分かるように、赤枠情報に換言した文章は青枠情報より長くなります。つまり、赤枠情報は青枠情報に比べて複雑な表現になってしまうということです。このためゴルフ上達のための情報では、青枠情報が増え、そこからスイング感覚を習得・修正しようとするゴルファーも同様に増えるのですが、実はここに大きな問題が潜んでいるんです。
つづく
最後まで読んでいただきありがとうござます! コンバインドプレーンゴルフスクール世田谷用賀本校 火、金、土、日曜日担当の安藤秀でした。