運動の局面構造を見る:野球のバッティング編5 運動の練習課題
こんにちは! コンバインドプレーン理論開発者の安藤秀です。
前回の説明で野球のバッティングでは「投球見極めポイント」にタイミングを合わせて「スイングスタートポジション」を作る練習が必要と説明しました。いくらいいスイングをしていてもバットコントロールが素晴らしくても、飛んでくるボールにタイミングを合わせて自分のスイングができないのであれば宝の持ち腐れですからね。日本の生んだメジャーリーグのスパースターがメジャーで戦うにあたり日本で行っていたタイミングの取り方を変えたのは、ここらへんに問題があったからだったのかもしれませんね。
いずれにしても、このタイミングに対する考えはバッティングの局面構造を分析した結果でてきたことです。ここから、「投球のコースや高さへのスイング対応」、「飛距離アップのパワー源の強化」など通常のバッティング練習で行われている練習課題に新たに「タイミングを合わせる練習」を加えるということになってきます。
このような考察から、局面構造を分析することで「習得すべき技術を明確にしてそれを習得するための練習方法を考え
る」ということが可能になるということが分かります。
では、ゴルフスイングの場合はどうなのか? 以前、局面構造の話を始めさせて頂いたときにトップオブスイングが完成していないにもかかわらずダウンスイングに入ってしまうスイングは「準備局面と主要局面が明確になっていない質の高くないスイング」である、という例をあげました。このようなスイングは「スイングがハヤイ」と言われてしまうスイングなのですが、このハヤイを速いと捉えてしまうと大きな間違いをしてしまいます。
次回は、局面構造分析から「ゴルフスイングのハヤイ」を考えます。
つづく
最後まで読んでいただきありがとうござます! コンバインドプレーンゴルフスクール世田谷用賀本校 火、金、土、日曜日担当の安藤秀でした。
ゴルフスイングという運動の学習と指導52
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