運動の調和を見る　インパクトで左足を引くスイング

こんにちは！　コンバインドプレーン理論開発者の安藤秀です

 

前回はゴルフスイングを「腕の動き」と「体の回転」の合成と考えるという視点に立ったうえで、「腕がNG動作を行っていても体がそれに見合ったNG動作を行えばボールヒットはできる」ということを説明しました。ではなぜ「正しい腕の動きと体の回転の合成が必要になるのか」というと、その答えは「飛んで曲がらないボールが何度も打てるスイング」が作れるからです。

 

昨今ダウンスイングで右脚中心の回転を行いながらインパクト時に左足を後ろに引くスイングが流行っています。実際日本のプロゴルフ界でも採用しているプロも多いようで、特にドラコン選手権ではよく見られるスイングです。

 

このスイングはトップオブスイングで左手首を掌屈させクラブシャフトを背中側に倒しながらダウンスイングを行いインパクト時に右腕を伸ばしてハンドファーストでインパクトするというスイングです。このようにクラブの振りからだとインパクトで右腕を思いっきり伸ばしてボールヒットができるので「ボールを目いっぱい叩いた」という感覚が得られる上に飛距離も望めまるので腕力のある男性を中心に受け入れられているようです。

 

ただ目標に対してボールの後方に位置する右脚を中心としたターン動作を行うためインパクト時に左足を後方に引かなければボールは右方向に飛び出してしまいます。また左足を引き過ぎると逆にプルボールになってしまうので目標に真っすぐ飛ばすには左足を引く量とタイミングが鍵となります。実際プロゴルファーでも採用している選手はジュニア時代から血のにじむ練習によって習得したのでしょう。

 

つまり少ない練習で効率よく上達したいアマチュアゴルフファーが目指せるほど簡単なスイングではなく、プロゴルファーでさえ維持するには多くの練習が必要とされるスイングのような気がします。さらに、もっと大きな問題点はアプローチショットには使えないということです。ここがこのスイングを採用している日本のプレーヤーが世界で戦うのに克服しなければならないポイントでしょう。世界でも左足の引きはないことはないのですがその量は小さいようですね。

 

いずれにしても少ない練習で上達したいアマチュアゴルフファーはアプローチショットの振り幅が大きくなったものがフルスイングでフルスイングの振り幅を小さくしていくとアプローチショットになるというのが理想でしょう。

 

そうすればアプローチショットを練習していてもフルスイングに必要な各部の動きが、またフルスイングを練習していてもアプローチショットに必要な動作が同時に習得できるからです。ここから手前味噌となりますが、このような練習効率を良さを実現してくれるのは「腕の縦の動き」と「体の横の回転」を合成してゴルフスイングを作るという考えの上に成り立つ「コンバインドプレーン理論」と言えるでしょう。

 

つづく

最後まで読んでいただきありがとうござます！　コンバインドプレーンゴルフスクール・コンバインドプレーン理論インターネットゴルフスクール・コンバインドプレーン理論インストラクター養成スクールを主宰する安藤秀でした。

 

ゴルフスイングという運動の学習と指導101