飛距離が出せない女性のコック動作2 テコを使ったコック動作
こんにちは! コンバインドプレーンゴルフスクール世田谷用賀本校 火、金、土、日曜日担当の安藤秀です
女性でもしっかりとコック動作を行うには、右グリップの人差し指と左グリップの薬指・小指の握り部分によるテコが重要です。右人差し指はカギ型にして、その上にクラブシャフトを乗せ、左グリップを中心にクラブシャフト立てるという動きが正しいコック動作となります。そう考えるとまず正しいグリップを習得しているかどうかが重要になります。
さらに、左腕はクラブを振り上げない、ただ伸ばしておくということも重要です。アドレスから左腕は上半身の回転でバックスイング方向に動かされ、その後右手首によって左腕とクラブシャフトがLの字型を形成する位置まで動かされます。これによってバックスイングのコック動作は完了するのです。
この動き方だと左腕がしっかりと伸びたL字型が作られますが、この時に左肘が曲がっていると正しく手首を使うことはできません。
バックスイングで正しいコック動作が行われているとダウンスイング時に左上腕がクラブを引き下げることでコック動作の開放を遅らせたクラブの振り下ろしが完了するので女性からでも十分にバックスピンが効いたショットが繰り出されることになります。
ここまで、マイネル教授が提唱するスポーツ運動の発生を考える時の3つ目の考察法「バイオメカニックス的考察法」について説明してきましたが、この考察法は今回の手首の動きの研究でもわかるように、通常のゴルファーが上のデータを見ただけではなにがなんだか分からないということになります。つまり、このような素晴らしい研究成果や実験データを現場レベルにかみ砕いて説明指導できる仲介者が必要になります。さらには、そこから判明した事実を矯正する練習方法もないと、「あなたはこうなっている」という、「物体の動きを分析しただけ」ということで終わってしまいます。仲介者となれるゴルフ指導者はおられますか?
次からは、マイネル教授の言うスポーツ運動の発生を考える時の4つ目の考察法、「心理学的考察法」について説明していきます。
つづく
最後まで読んでいただきありがとうござます! コンバインドプレーンゴルフスクール世田谷用賀本校 火、金、土、日曜日担当の安藤秀でした。
ゴルフスイングという運動の学習と指導36