安藤博士のゴルフ講座 第19回 ボールは眺望モードで見よう
皆さん、こんにちは! コンバインドプレーン理論開発者の安藤秀です。
ブログ版「安藤博士のゴルフ講座」です。当ブログではYouTube版「安藤博士のゴルフ講座」で取り上げられたテーマについての補足説明などを行っています。
第19回は「ボールは眺望モードで見よう」です。
今回はボールの見方についてです。人間が対象物を見る時には2つの方法があります。1つは眼球を目の中で固定して対象物を精確に見る「凝視モード」で、もう1つは眼球を固定せずに対象物を大雑把に見る「眺望モード」です。「大雑把に見る」とは対象物を含んだその周りもすべて見るということです。
この2つの見方を分かりやすい説明しましょう。まず、電車の車窓から景色を見る時のことを考えて下さい。この場合、顔は動かさずに眼球を動かして眼前に広がる様々な物体を眺めます。これが眺望モードですが、その景色の中にビルの屋上に掲げられた興味深い宣伝とそこに記された電話番号を発見したとします。すると見方は一気に凝視モードに切り替わり眼球を目に中で固定して顔の面を動かしながら対象物を追うことになります。
このような2通りの見方を知ったうえでゴルフスイング指導に横行するボールの見方に関するアドバイスを考えてみるとその誤解が分かります。
ゴルフスイング指導に横行するボールの見方に関するアドバイスとは皆様もお気づきだとは思いますが「ボールをよく見て!!」です。このアドバイスば野球やテニスのボールのように高速で動くものであれば「よく見て!!」とアドバイスされても凝視モードでは見ることはありません。不可能だからです。ただし、ジュニアの中ではそれでも無理に凝視モードで見ようとする子供がいるのでアドバイスには十分な注意が必要ですね。
一方、ゴルフの場合はボールは静止しています。ですからこちらもアドバイスには十分な注意が必要で、静止しているものに対して「よく見て!!」というアドバイスをすると学習者はどうしても凝視モードでボールを見ようとしてしまいます。そうなると眼球は目の中で固定されスイング中の顔の動きも固定されてしまいバックスイングの体幹の動きに制約がついてしまいます。こうなるとスムーズなクラブの振り上げが出来なくなり様々なミスショットを発生させてしまいます。
正しくは「眺望モードでボールを見ながら体幹をスムーズに動かす」いうになります。ひと昔前は「とにかくボールをよく見て!!」というアドバイスが主流でしたが、最近では「ボールをおぼろげに見る」とか「何となく見る」というようなことも言われるようになりました。しかし、依然としてが凝視モードのまま目細めてボールを見たり、「集中しない」と心でつぶやきながら凝視モードでボールを見ているゴルファーは多いようです。
ボールの見方に関しては、先程の電車の車窓から景色を眺めるというのが適切で、景色と同様に対象物、すなわちボールだけでなくボールの周りの芝も目に入っているような見方をするというのが「眺望モードでボールを見る」ということを把握しやすい感覚だと思います。是非試してみてください。







