ゴルフ上達の盲点:ショットの確実性、方向性、飛距離をアップさせる中殿筋の鍛え方
コンバインドプレーンゴルフスクール世田谷用賀本校 火、金、土、日曜日担当の安藤秀です。
ここまで、スイング中の下半身の動きを安定させるために内転筋群の鍛え方について説明してきましたが、実は、下半身の安定性を高めるために上手く使う必要がある筋肉がもう一つあります。その筋肉が「中殿筋」です。中殿筋とは下の図でブルーに塗られた筋肉で、片足立ちをした時でも腰を水平に保つことを可能にする筋肉です。この筋肉のないお猿さんたちや発達していない赤ちゃんたちは、片足立ちをするときには骨盤を傾けなければなりません。そのため、足を一直線上に踏み出しながら歩くことができないのです。
この中殿筋が上手く使えるゴルフファーとそうでないゴルフファーは前々回紹介した「足閉じスイング」をやってみればすぐにわかります。中殿筋が上手く使えるゴルフファーの場合は、下の左側の写真のようにフィニッシュ時に腰骨のラインが水平に近いフィニッシュ姿勢をとることができます。これに対して、中殿筋が上手く使えないゴルファーの場合は右腰が下がったフィニッシュ姿勢になってしまいます。
中殿筋を上手く使って回転することができるとスイング中に右腰が下がらない回転ができるので、飛距離が出る、プッシュアウトショットが少なくなる、クラブが地面にささりにくくなる、腰痛を防止できるというメリットがあります。ぜひ足閉じスイングで練習してみたください。
つづく