標準的なスイングと個性的なスイング14:逆C型フィニッシュ姿勢2
実は、前回取り上げた「逆C型のフィニッシュ姿勢」は道具の進化で姿を消していったのです。
1990年代以前はクラブの性能では高い弾道のボールを打てなかったので、高弾道を打つためにはインサイドアウト軌道でスイングして「逆C型のフィニッシュ姿勢」を取る必要があったのです。そこで今回は、逆C型のフィニッシュ姿勢と現在主流になっているI型フィニッシュ姿勢を比べてみましょう。下の図をご覧ください。この図には、左側に「逆C型フィニッシュ姿勢を採用したスイング」、右側に「I型フィニッシュ姿勢を採用したスイング」が描かれています。
そして、この図から下の図を作成しました。この図では、左側が逆C型フィニッシュ姿勢、右側がI型フィニッシュ姿勢を採用したスイングです。そして、点線はトップオブスイング、実践がフィニッシュで、手首から先は削除していあります。
この図からわかることは、I型のフィニッシュ姿勢を作るターン動作は背骨から後頭部までが軸となっているためスイング中に頭が動いています。一方、逆C型のターン動作では頭はほとんど動いておらず腰だけが左に移動しています。
ここから分かるように、現在主流のI型フィニッシュ姿勢を作るには頭が左動く必要があるため、「頭を動かすな」、“Stay behind the ball”はもう古いということになってしまいます。ただ頭を動かすということは目もスイング中に動くので多少怖いでしょう。しかし、腰の負担が少なくなる、このブログが標準的と考えるI型フィニッシュ姿勢採用したスイングをぜひゲットしましょう。
以上の話は以下の論文で発表されています。
http://bewegung.jp/images/pdfs/kenkyuushi/K18/18-03.pdf
次回は腕の使い方を取りあげます。
<コンバインドプレーン・ゴルフレッスン>
https://youtube.com/channel/UCbxK604xEd-IB4BgrNfXVEQ
飛んで曲がらないボールを何度も打ってスコアアップ
ゴルフはダンスだ ゴルフクラブは勝手に動かない
だから、飛んで曲がらないボールを何度の打つにはそれなりの体の動きが必要になる
「コンバインドプレーン理論」はゴルフスイングを「体の横の回転」と「腕の縦の動き」の合成と考えています。この考えに基づくとスイング中の両腕、両脚、体幹の正し動きが明確になります。そんな考えからゴルフスイングや矯正法、ミスショットの原因解説や修正法などが開発できました。それらをすべて2~3分ほどの動画にまとめて見やすくしました。是非参考にしてください。