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安藤秀インストラクター投稿記事 [用賀]

体操ニッポンの技のキレや正確性を作った運動のモルフォロギー的考察法

こんにちは! コンバインドプレーンゴルフスクール世田谷用賀本校 火、金、土、日曜日担当の安藤秀です.

 

運動では、何がいいのかは分からないけれど、多くの人が「いいね」と言ってしまう動きがあります。本来この「いいね」という感覚は、個人々の主観なので人ぞれぞれであるはずなのに、みんなが同じパフォーマンスに「いいね」と言いてしまうのは珍しいことではありません。理由は上手く説明できないのに、です。

 

この現象は「間主観性」と言って、芸術などを見た時のことを考えると分かりやすいのですが、主観と主観をつなぐ不思議な感覚です。スポーツでもフィギュアスケートや体操競技などの採点競技を見ていると素晴らしいと判断され多くの審査員から高得点をゲットするパフォーマンスとそうでないパフォーマンスがあることから間主観性が存在していることが分かります。

 

そして世の中には、このような多くの人に「いいね感覚」を与える動きを指導することができる名コーチが存在します。しかし、この指導内容は極秘な上にかなりの部分が経験則になっているので、多くの人が「いいね」と言ってしまう理由は煙に包まれています。実は、この「いいね」と言わせてしまう運動の共通項、それが、運動の局面構造がしっかりしているとか、力の伝導、動きの流動、さらには、動きの正確性、協調性、調和なんです。

 

このような運動の特徴を明確にしようとすると、ここまで紹介してきた解剖学・生理学的考察法やバイオメカニックス的考察法では手に負えません。その理由は、これら2つの考察法は運動時の体の内部の変化や力の流れなど運動時の運動主の感覚とは無関係な考察法だからです。このような「いいね運動」を習得しようとする場合、運動主の主観も重要な要素になるんです。そこで登場するのが「運動のモルフォロギー的考察法」なるものです。余談ですが、60年前の体操男子チームは、ドイツからこの「運動のモルフォロギー的考察法」を輸入することで東京オリンピックで金メダルを取ったのです。

ゴルフスイングは、クラブヘッドがボールに当たるかどうかを成否の判断基準にした場合は、ここまで説明した「いいね」と言われる運動の特徴と無関係です。しかし、打ったボールの飛距離や飛び出しの方向性、弾道の直進性には深い関係があります。つまり、「飛んで曲がらないボールを何度も打つ」ということになれば運動のモルフォロギー的考察から得られる知見を最大限に生かすべきということになります。

 

メジャータイトルを取るようなプロゴルファーのスイングは弾道を見なくても「いいね」と言いたくなりますよね。

 

つづく

最後まで読んでいただきありがとうござます! コンバインドプレーンゴルフスクール世田谷用賀本校 火、金、土、日曜日担当の安藤秀でした。

 

ゴルフスイングという運動の学習と指導42

 

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