真夏のグリーン
皆様 いつもご覧いただきありがとうございます。
本厚木校(月、水、日)
葉山インターサイドゴルフパーク(金、土)で
レッスンしています横山です。
久しぶりにブログアップします。
ゴルフコースのグリーンについて。
今年の夏は去年よりも酷暑で、
連日35度前後の気温と多湿で
コース管理の方々は
大変苦労されていると思います。
もともと高麗芝のグリーンが
多かった日本のコースは、
昭和のゴルフブームとともに
ベント芝に代わっていきました。
ベント芝は寒冷地型の西洋芝で、
1年を通して常緑、
短く刈り込むこともでき
転がりの良い高速グリーンを
作ることもできます。
ただ、暑さには弱く近年は
温暖化が進んで
それに対応すべく
品種改良も重ねていますが、
対応できないほどの高温に
管理が難しくなってきています。
先日、神奈川県のとあるゴルフコースを
ラウンドしてきましたが、
グリーンの状態は、
連日の高温で焼け落ちて枯れてなくなり、
そこに散水の水が溜まって
苔ができていました。
ほとんど土と苔のグリーンになっていて
管理の難しさを感じました。
私も少しだけ
コース管理の仕事をしていましたので
夏のグリーンの管理の
大変さは良く分かります。
グリーンは、
ただ水を撒けばよいというものではなく
水の量が多くなれば
様々な湿害が発生し、
水分が少なければ
ドライスポット(乾燥)が出来て
芝が枯れてしまいます。
ですので、
真夏の日中の熱い時間帯は、
営業中のプレーヤーがいない時間や
隙間のわずかな時間に
スプリンクラーを使って
グリーン表面に散水し
しかも水で
びちゃびちゃにならないよう
表面に乗っかる感じで瞬間に
さっと撒くような方法で
グリーン1つ1つに
作業行うことをしていました。
この作業はシリンジングといって、
通常の散水とは別に、
芝生の葉を濡らす程度の
非常に細かなミスト状の
散水を行うことをいいます。
また、暑い夏に向けて
早い時期からすこしずつ手を入れて
元気で丈夫な芝を作ることが重要で、
根がしっかり地面に伸びて根の密度が高く
十分な保水が出来るよう
養生しておかなければ
夏を乗り切ることは難しいのです。
平地のコースは、
夏の時期は高温になるので
ベントグリーンを管理するのは難しいので
ベント芝と高麗芝の
2グリーンの保有コースは
夏場の時期は、
高麗グリーンを使用する場合が多いです。
標高の高いコース(高原)などは
平地よりも気温が低いので
まだ管理はしやすく
夏の時期でもグリーンを
良い状態で保っているところもあります。
今後もこの温暖化が進み、
真夏に35度を超えるような気候が
当たり前となると、
当然、高温に強い芝生に変えることが
必要にならざるを得ないと考えられます。
それを早期に考え、
ベントグリーンから
暖地型のバミューダ芝を採用、
変更するコースが増えてきています。
バミューダ芝の特徴は、
当然暑さに強く葉も固いので丈夫、
主に南国や
暑い場所で使われています。
ただ、高麗芝と似ていますので
芝目が強くベントのように
転がりの速いグリーンは作りづらく
寒くなるとすぐに枯れる特徴があります。
最近は品種改良が進んで、
短く刈り込むことが出来て
ベントグリーンよりも転がり良く
高速のグリーンを作ることも
出来るようになってきています。
更にバミューダ芝を
交雑品種改良した品種の
「ティフトン」
という芝も出来ています。
このバミューダやティフトンは、
育成が早く常に
刈込作業が多くなったりと
手間もかかりますが、
ベントよりも管理はしやすく
暑い時期でもグリーンを
良い状態で保つことが出来そうです。
そうすると、
今後の日本のコースでは
2グリーンのコースは、
夏場はバミューダ芝、
冬はベント芝にしたり
1グリーンのコースは、
ティフトン芝を
採用するコースも出てくるかもしれませんね。
とにかくこの酷暑のなかで
コース管理をされている方々に
感謝しかありません。
皆さんがきれいに管理されたコース、
グリーンでプレーできるのも
管理する方々の苦労や
努力があってのことです。
感謝の気持ちとともに
プレーヤーも
ディボットには目土を行い、
グリーンにできた
ボールマークの修繕などを積極的に行い
コースメンテナンスのお手伝いをするように
心がけることが重要だと思います。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
本厚木校(月、水、日)
葉山インターサイドゴルフパーク(金、土)の
横山でした。