博士プロがズバッと答えます その15 「スコアアップの数字的目安」
皆さん、こんにちは! コンバインドプレーン理論開発者の安藤秀です。
ブログ版「博士プロがズバッと答えます」です。当ブログではYouTube版「博士プロがズバッと答えます」で取り上げられたテーマについての補足説明などを行っています。
今回から「スコアアップのための数字的目安」の話になります。
ラウンドのスコアの記入する時には「ショット数」、「アプローチ数」、「パター数」に分けて数字を記入していくことが上達への近道という話を前回いたしました。今回は目標スコアに対するそれぞれ数字の目安を説明していきます。ただし、以下の数字はあくまでも目安なので全くこの通りにいくというわけではありません。
では、この数字の意味は何なのか? それは、この数字を達成するためには自分のゴルフ技術で足りないものは何か? を割り出すための手段と考えてください。
55切りの場合の目標目安:ショット24回、アプローチ10回、パター20回➡合計54回
50切りの場合の目標目安:ショット20回、アプローチ 9回、パター20回➡合計49回
45切りの場合の目標目安:ショット19回、アプローチ 9回、パター16回➡合計44回
40切りの場合の目標目安:ショット18回、アプローチ 5回、パター16回➡合計39回
まず目標スコアについてのアドバイスですが、「110切り」や「100切り」というようなラウンド通してのスコアを目標にするよりハーフ単位のスコア、つまりハーフ「55切り」や「50切り」というような数字を目標をしたほうがいいでしょう。
ラウンド合計のスコアの場合は前半で大たたきしてしまうと後半は消化ラウンドになりかねません。110切りが目標のゴルファーはハーフで55を切ることを目標にすることをすすめます。そうすればラウンドプレーの場合は2回、ワンラウンドハーフの場合は3回チャレンジできます。
そして、3ラウンド(ハーフ6回)で4回55切りが達成できればいずれかのラウンドでは必ず両方のハーフとも55を切ることになり110切りが達成できる、ということになります。確かに57、52で110切りということもありますが、安定した110切りがが目標なら前半、後半共に55を切るということを目標にしてもいいのではないでしょうか。
それでは段階的に目標数を説明していきましょう。今回は数字の目安のみ説明し、次回からその数字を達成するにはどういった練習をすればいいかを説明していきます。
まず、ハーフ55切りでは「ショット24回」、「アプローチ10回」、「パター20回」が目標です。この数字を達成するにはフルスイングとアプローチスイングに関連があり一貫した理論に基づくスイング安定感が必要になります。つまりショットとアプローチが同じ振り方で行われ、振り幅の大きさによって距離が調整できるという安定感が必要、ということです。ショットはショット、アプローチは別の振り方、というのは豊富な練習量と多くの経験がないと難しいでしょう。
次いで、50切りの目安は「ショット20回」、「アプローチ9回」、「パター20回」です。ここで分かるのが55切りから50切りへのレベルアップではショットの総数を減らすことが目標で、それには最高ショットの飛距離を伸ばして最低ショットのミスの質を上げる、つまり大きなミスショットを減らしていくということです。これが「ミスショットのクオリティーを上げる」ということで、これにはスイングスピードとスイングバランスが関係します。つまり同じフィニッシュ姿勢まで毎回スイングするという練習でいいスイングの再現性を高めるということが重要になります。
さらに45切りでは「ショット数19回」、「アプローチ9回」、「パターが16回」が目安となります。50切りから45切りではパターの合計数が下がっているということが分かります。ただし、安定してパター数を下げるには「パターが入るようになってきた」というだけでは難しく「アプローチが寄る」という技術が重要になります。とは言っても20ヤード以上のアプローチはそうそうピンには寄らないので10ヤード以下のアプローチをできればタップインできる距離まで寄せることを目標に練習することになります。
続く40切りの目安ではアプローチ数が減っています。これは既におわかりと思いますがパーオンが増えているということです。この段階では7番以下のアイアンはかなりの確率でグリーンにのせられるという技術が必要になります。その理由は、この段階ではショートホールとロングホール及び短めのミドルホールを対象にハーフで4回ないし5回のパーオンを達成したいからです。長めのホールはともかく7番以下でパーオンが狙えるショート、ミドル、ロングホールでのグリーンオン率を高める必要がありますね。
このような流れの中でまず55切りを達成するにはミスショットでも距離が稼げるスイング、すなわちヘッドスピードの速いスイングを身につけていく必要があります。ここで重要なのはヘッドスピードは体の動かし方であるということです。これは正確なボールヒットを重視するために体の動きを小さくしてしまうことと相反します。しっかりヘッドスピードが出せる体の動かし方を覚えてそのスイングでボールをヒットしましょう。