コンバインドプレーン理論スイング感覚習得編 左腰先行回転感覚Ⅱ
こんにちは! コンバインドプレーン理論開発者の安藤秀です。
では「自分だけの標準的スイング」を作っていくための第一段階「左腰先行回転感覚」を解説しています。
今回は「バックスイング中のボールの見方」についてです。
前回、アドレスからバックスイングをスタートさせ体を十分に回転させるには顔の向きを動かす必要があるということを説明しました。しかし、この時多くのゴルファーはボールをよく見ようとするために顔の面が動かなくなってしまい体の回転は不十分になってしまうのです。
バックスイング中に顔の面が固定されてしまうと上半身、特に肩は十分な回転ができなくなり正しいトップオブスイングが作れなくなります。たとえ体を十分に回したトップオブスングを作ったとしても横目ならボールを見ることはできるのにです。
では、初心者に多い「ボールをよく見て顔の面が動かなくなってしまい体の回転が浅いトップオブスイングを作ってしまうゴルファー」と、プロゴルファーのように「体の回転を十分に行う中でボールを横面で見るゴルファー」では一体何が違のでしょうか?
その答えは「ボールの見方」にあります。前者はいわゆる「凝視」という物の見方をしているのに対して、後者は「眺望」という物の見方をしています。凝視は文字などを見る時の見方で眼球は目の中心に固定されます。一方、眺望は電車の中で景色を追う時の見方で眼球は目の中で動きます。
つまり、眺望モードは眼球が目の中で動いてくれるのでボールを見ながらでも十分に体を回すバックスイングが行えます。ただし、この見方は凝視モードに比べると細かい点、ボールで言えばディンプルなどはよく見えなくなります。そこで、ボールの細かい点まで見えないと不安になってしまう技術段階のゴルファーはどうしても凝視モードでボールを見てしまうためにバックスイングの体の回転が浅くなります。
そしてこの眺望モードこそが動体視力というものになります。動体視力とは動いているものを眼球の動きだけで素早く見る力なのですが、ご存知のように野球やテニスの動いているボールを打つ時に使う視力です。
このように考えると、「動いているボールを動体視力で見ながらスイングするのが野球やテニス」であり、「止まっているボールを動体視力で見ながら体を回転させてスイングするのがゴルフ」ということになります。
つづく
最後まで読んでいただきありがとうござます! コンバインドプレーンゴルフスクール・コンバインドプレーン理論インターネットゴルフスクール・コンバインドプレーン理論インストラクター養成スクールを主宰する安藤秀でした。
標準的なスイングと個性的なスイング99