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安藤秀インストラクター投稿記事 [用賀]

ゴルフスイングという運動の学習と指導8:運動の印象分析とは?

それでは、ここまで紹介してきた1900年代以降の4つのスイングを比較して印象の違いを確認してみましょう。このように補助線を入れて見ると分かりやすいですよね。

 

こうしてみると、上の2つのスイングはトップオブスイングのグリップの位置が低めですが、下の2つのスイングは高めになっていることがわかります。一方、右上のスイングと左下のスイングではフィニッシュ時の背中が反っているのに対して、左上と右下のスイングのフィニッシュ姿勢はI型といえる直立型になっていることもわかります。さらに、その2つスイングのうち左下のスイングの方はトップオブスイングからの左へ移動が大きいということに気づいた人もいるでしょう。

 

ゴルフスイングの学習指導では、このようなスイングの違いを写真にしてではなく、目で見てその振り方を感じ、さらにその意味、すなわち、「なぜこう振るのか?」が見抜けるようになる必要があります。

 

運動者は、「そう動きたいからそう動いている」だけのことで、上手い人と上手くない人が違うのは、「いいパフォーマンスを行うためのそう動きたい」が違っているだけの話なのです。上手くない人はわざと悪いパフォーマンスを行うために動いているのではなく、正しい動き方に対して誤解しているにすぎないのです

 

そして、この「動き方に対する誤解」を解くには、動きの印象から「上級者はどう動こうとしているのか」を見抜くことが重要で、そのために行うのが「印象分析」及び運動主の動きの感覚に入り込み動き方を感じる「潜勢自己運動」というものなのです。ちょっと難しい話ですが、この話はまたモルフォルギー的考察法でやさしくお話します。

つづく

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