博士プロがズバッと答えます その12 「アドレスは基本」
皆さん、こんにちは! コンバインドプレーン理論開発者の安藤秀です。
ブログ版「博士プロがズバッと答えます」です。当ブログではYouTube版「博士プロがズバッと答えます」で取り上げられたテーマについての補足説明などを行っています。
今回は「アドレス」の話になります
アドレスはグリップと並んでゴルフの基本と言われますが、どういった理由で基本と言われるのでしょうか? それが分からないと構えにくい姿勢を無理矢理覚えなければならないということになってしまいます。
確かにアドレスをしっかり守って打球練習をしていればターン動作は自然によくなりスイング全体もよくなります。しかし、守るべき「正しいアドレス姿勢及びその目的」というものは正しいグリップより分かりにくいと思います。その理由は、グリップはクラブを持つ手や手首、腕に関わることでクラブの動かし方に直結しますがアドレス姿勢の場合は正しさ及び目的が正確なボールヒットとは無縁に思えるからです。
でもこちらもグリップと同様に、せっかく練習するのだったら「なぜこの構え方が正しいいのか」そして、「このアドレス姿勢はどういった動きを行うのためなのか?」という目的を知って練習すべきでしょう。
アマチュアゴルファーは練習も楽しく です!!!
ただグリップ同様、正しいアドレスとスイング中のターン動作の仕方がセットになっている情報は書籍、動画を見てもほとんどありませんよね。ここから「アドレスは基本」という言葉に関しても基本が指導者側の隠れ蓑的になっている感じは否めません。
そこで今回は私がアドレスの中で一番大切と考える部分とその理由及びそれによる効果についてお話ししていきます。
ゴルフスイングは傾斜地からのショットでない限り地面もしくは地上約3~7センチの高さにあるボールをヒットします。そのボールをより遠くに飛ばすためにクラブにはライ角というものがあり、この角度のおかげてクラブを握るグリップがボールよりかなり高い位置を通過してもボールをヒットすることができるのです。
これによりインパクト時の上半身は手の位置を極端に下げた前傾姿勢をとらなくてもボールを打つことができます。また腰は水平に近い回転でのボールヒットが可能になるためスイング中の回転動作速度を上げることができます。この腰を水平に回転させる高速ターン動作が飛距離アップに欠かせないヘッドスピードを上げる動きになります。
人間の腰は「水平に回転する」ほうが「傾けながら回転する」より速く回転できます。腰が速く回転するということはスイング中のターン動作も速くなりその先端にあるクラブヘッドのスピードも速くなります。もちろんそのほかに腕の使い方などでヘッドスピードを上げる方法はありますがターン動作の速度が速いということは高速ヘッドスピードを実現するのに大きなアドバンテージです。それは以下のようにドライビングディスタンス上位のプロのフィニッシュ姿勢を見てみれば分かります。
このように腰を水平に回転させればターン動作は速くなりヘッドスピードは上がりますが、その一方で上半身、特に肩も水平に回転してしまうと地上にもしくはそこ近辺にあるボールをヒットすることが難しくなりトップショットが増えてしまいます。
つまりゴルフスイングのターン動作でもっとも重要なことは「上半身は前傾軸回転」を行い「下半身は水平回転」を行うということになるのです。そして、このようなターン動作の準備がアドレス姿勢ということになります。
博士プロがズバッと答えます!! その12