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安藤秀インストラクター投稿記事 [用賀]

博士プロがズバッと答えます その4 「参考にすべきスイング習得情報は?」

こんにちは! コンバインドプレーン理論開発者の安藤秀です。

 

ブログ版「博士プロがズバッと答えます」です。当ブログではYouTube版「博士プロがズバッと答えます」で取り上げられたテーマについての補足説明などを行っています。

 

今回のテーマは

「ゴルフレッスン情報の中で参考にすると効果が上がる情報とそうでない情報の見分け方」

です。

 

まずは、「打法」「理論」の違いから説明しておきましょう。参考にする側からすればどちらでも構わないのですが一応知っておきましょう。打法と理論の違いは大まかに分けると、打法は理屈はいらない、「こうすれば上手く打てる」や「こうすれば飛ぶ、曲がらない」といったアドバイスです。一方、理論はすぐにできるかどうかは別にした「こういう理屈でこうスイングしたほうが当たる、飛ぶ、曲がらない」というようなクラブの振り方についての考え方です。

 

つまり、打法は「次のショットを作る」が理論は「明日のショットを作る」といった感じです。どちらもスイングが変わるので効果はあるのですが注意点もあります。

 

まず、打法は理屈がはっきりしていないので上手く当たってもその場だけになりやすく次の日になったら忘れていることが多い。また、理屈がないので次の日に同じ注意点でスイングしても上手く打てないと別の打法に切り替えるしかないということになります。もちろん打法なのでそれでいいのでしょうが、場合によってはそれがもとでスイングがおかしくなることもあります。

 

そこで見分けのポイントとして上手く打てるだけでなく

「その情報のおかげでフィニッシュまでバランスよく振り抜けるようになった」

と感じるアドバイスを選択するというのがいいでしょう。

 

また、理論に関しては「用語が難しい理論」には注意です。運動を言葉を通して伝えるということはただでさえ難しいことです。その上、その時の用語が難しいと自分が考える動き方とその理論が推奨する動き方が違ってしまう、つまり情報を受け取る方に誤解が生じる可能性が高くなるということです。そこで使われる用語が簡単もしくは意味が分かる理論がよいでしょう。

 

続いて「局面の整合性がとれない理論」ですが、これも要注意です。ゴルフスイングはバックスイング、ダウンスイング、フォロースルーという3局面から成り立つと考えてください。この中で、例えばダウンスイングの動きに関してはとても詳しいのにその他の局面の説明がないという考え方は要注意です。

 

それでもそのダウンスイングを採用すると自分の中でバックスイングとフォロースルーがつながる、つまり整合性が取れるというならその考えは採用すべきですが、そのダウンスイングを行おうとするとバックスイングのクラブの振り上げ方やインパクト後の動きがイメージできないという理論はやめておきましょう。

 

さらに、「両腕、両脚、体幹の動きの説明が少ない理論」も要注意です。ゴルフスイングは人間がクラブを振って、そのクラブがボールをヒットします。ですからクラブの動きはゴルファーの体の動き方になります。クラブは勝手には動きませんからね。クラブが動きたがる方向もゴルファーの動きが作りだすものですからね。

 

またゴルフスイングという運動の学習という観点から見ても、体の動き方の説明が少ない理論は運動学習に向かない理論と言えますね。ゴルフスイングにおける両腕と両脚は水泳やランニングのように左右対称ではありません。これは何を物語っているかと言うと、左右の腕と脚はスイング中に異なる動きをする、そして、それらの動きを組み合わすことで片方の腕や脚で行うより数倍効果がある動きが生み出せる、また生み出す必要がある、ということになるのです。そのため運動学習に向いている理論は左右の腕と脚の動きとその組み合わせ方、さらには腕、脚、体幹の動きの組み合わせ方が明確にされているものがよいでしょう。

 

博士プロがズバッと答えます その4

 

つづく

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