標準的なスイングと個性的なスイング11:ハンドファーストインパクト1
今回は、ハンドファーストのインパクトについて考えてみます。
下の3枚の写真は3名のゴルファーのインパクト直後のフォームを写し出したものです。3人のフォームはよく似ていますが、このうちの2人のゴルファーはツアーの中でも飛距離の出るメジャートーナメントの覇者で、もう1名は90切りがやっとの、それほど飛距離の出ないアマチュアゴルファーです。
この3人、インパクト直後は同じようなフォームでボールを打っていますがフィニッシュは三人三様です。左のゴルファーの腕は低い位置に収まり、右のゴルファーの腕は高い位置に振り抜かれています。
これに対して、真ん中のゴルファーのスイングは途中で止まってしまいます。実は、最後まで振り抜くと極端なフックボールやロフトのないクラブでは低空飛行のショットしか打てないからです。この理由は、最後まで勢いよくクラブを振ってしまうと、ダウンスイング時に作った腕とクラブの角度がインパクト時に変わってしまういフェースが左下を向いてしまうからです。
実際、ダウンスイング時にできる腕とシャフトの角度を変えないでファンドファーストインパクトを作りフィニッシュまで振り抜くとなると腕の強い力もしくは柔らかく回転できる体幹が必要になります。
そのため、どちらも持ち合わせない真ん中のゴルフファーは、「フォロースルーのクラブの動きを途中で止めることでヘッドの返りを抑えナイスショットを打つ」という方法を選択せざるをえないことになっているのです。もちろん回転を途中で止めてしまうために飛距離はのぞめません。
では、楽に振って飛距離を出すにはどうすればいいのでしょうか?
つづく