当スクールインストラクターの

ブログ

ホームブログ運動の局面構造を見る:不完全に見えるスイングの謎!!

安藤秀インストラクター投稿記事 [用賀]

運動の局面構造を見る:不完全に見えるスイングの謎!!

こんにちは! コンバインドプレーン理論開発者の安藤秀です。

 

前回、下半身の回転と左腕がクラブを振り、回転遅れしている右肩から伸びた右手の人差し指がクラブシャフトを引き戻すためにフォロースルーのコック動作が発生し、それによってクラブシャフトがフィニッシュポジションまで運ばれるということを説明しました。。

スイング中の四肢体幹にこのような力が働くゴルフスイングはしっかりと終末局面、すなわちフィニッシュ姿勢を作り出します。

以上のように運動の局面構造からゴルフスイングを見ていくことは、ゴルフスイングも運動であるだけにとても重要で、現在大流行している運動を運動者の感覚とは全く無関係に、「スイング映像を止めてフォームチェックを行い正しい動きを説明すればスイングは矯正できる」と考える運動学習とは完全に一線を画しています。人間の運動の矯正は、運動主の動きの感覚を矯正しなければ矯正できないんですね。

 

運動の局面構造は、「準備局面」、「主要局面」、「終末局面」から成り立ち、それぞれの局面は、準備局面が「主要局面に対して準備する動き」、主要局面は「運動の課題を直接的に解決する動き」、終末局面は「運動を静かにバランスよく終える」という目的でそれぞれ行われます。そして、準備局面、主要局面、終末局面の間にはある法則的関係が、空間的にも時間的にも、そして動作的にも存在します。このそれぞれにはよく調和した関係が必要ですが、この関係を見分けるポイントは「力の入れ方」、「スピード」、「運動の大きさ」、となります。

 

初心者の運動は局面構造が不完全であり準備局面と主要局面、終末局面がスムーズに結びついていません。そのため一連パフォーマンスも「不完全な運動」という印象が強くなってしまいます。そこで、学習過程から局面構造がしっかりと形成できるということを見据えて運動学習を進めることが上達の近道ということになります。ゴルフスイングの学習もね。

 

次回からには動きがバラバラという印象を与えてしまう運動がなぜ起こるのかそしてその修正方法は? という問題をスポーツ運動学的に考えてみます。

 

つづく

 

最後まで読んでいただきありがとうござます! コンバインドプレーンゴルフスクール世田谷用賀本校 火、金、土、日曜日担当の安藤秀でした。

ゴルフスイングという運動の学習と指導64

PAGE TOP