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安藤秀インストラクター投稿記事 [用賀]

運動の局面構造を見る:野球のバッティング編4 タイミングとは?

こんにちは! コンバインドプレーン理論開発者の安藤秀です。

 

前回は野球のバッティングはゴルフのショットと比べ打球の方向性に対して許容範囲は広いが、飛んでくるボールにタイミングを合わせてスイングしなければならない難しさがある、という話をしたうえで、運動の局面構造を「構え➡トップオブスイング➡スイングスタートポジション➡ダウンスイングからフォロースルー➡ランニングスタート」とすべき

ということをお話しました。

 

このスイングスタートポジションの目的は次の局面である「ダウンスイング」スタート時までに「どのコースのどの高さにバットを振るのか」ということを、投手が投げたボールを見極めた上で決めることにあります。そう考えると、実際のバッティングではこの「見極め&決定」は、スイングスピードが速いバッターほどダウンスイングのスタートを遅らせることができるとしても、最後の4割バッターと言われているテッドウイリアムズがその著書で述べているように、投球がマウンドとホームプレート間の3分の1に到達するまでに行わなければならないのです。

 

それ以上遅いと見極めはしやすいでしょうが、バットを振った時にはボールは既にキャッチャーミットの中という、通称「着払い」スイングとなってしまいます。ですから、スイングスタートポジションは投球がマウンドからホームプレート間の3分の1の時点で完成するようしなければなりません。

 

構えてトップオブスイングからスイングスタートポジションまでの時間は個人のスイングフォームによって異なります。そこで、自分の構えからトップオブスイングまでの時間、トップオブスイングからスイングスタートポジションまでの時間をそれぞれ一定にして、その2つの動作にかかる時間から逆算して、どのタイミングでバックスイングをスタートさせればいいかを考えます。

 

そうしておけば、投球見極めポイントにスイングスタートポジションを合わせることができます。ここから分かるように野球のバッティングのタイミングとは上記の2つの動作、すなわち「投球の見極め」と「スイングスタートポジション」を合わせることなのです。

 

このように局面構造を考えることで、野球のバッティングに必要な技術と練習課題が整理できます。

 

つづく

最後まで読んでいただきありがとうござます! コンバインドプレーンゴルフスクール世田谷用賀本校 火、金、土、日曜日担当の安藤秀でした。

 

 

ゴルフスイングという運動の学習と指導51

 

 

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