標準的なスイングと個性的なスイング10:トップオブスイングのシャフトの位置2
前回の標準的なスイングと個性的なスイング9はこちら
トップオブスイングのクラブシャフトは、飛球線より右を向いているゴルファーが多いのですが実は左を向いているゴルファーもいます。
下の写真は3人のプロゴルファーの、バックスイングからダウンスイングへ切り返した直後のスイングフォームです。左のプロは前回の3人と同じように、この瞬間のクラブシャフトは飛球線より右を向いています。これに対して、左のプロのシャフトは左、真ん中のプロは飛球線と平行になっています。
続いて、次の写真を見てください。この写真はクラブシャフトがインパクトエリアに入っていく直前の一瞬です。ダウンスイング直後のシャフトの向きが違う3人のプロゴルファーのシャフトはこの時点ではほとんど同じ向きになっています。
この3人はそれぞれ男子のメジャートーナメントを制したプロゴルファーですが、このレベルのゴルファーでさえトップオブスイングのシャフトの向きは人それぞれといった感じです。しかし、インパクトエリアに入る直前のフォームは3人ともほぼ同じです
確かに、それぞれのプロが勝利した後は、そのプロのトップオブスイングのシャフトの向きは万人に共通する正しい形と言わんばかりの情報が流れます。しかし、こう見るとトップオブスイングのフォームにはかなり個性が認められ、その一方でダウンスイングのフォームは皆共通ということがわかります。
そうなると、アマチュアゴルファーが自分のスイングを習得する時には、下の写真、すなわちインパクトエリアにクラブシャフトが入る直前のフォームが作りやすいトップオブスイングにすべき、ということが言えるでしょう。そう考えると腕を真下に下げながら体を回転させればいいという真ん中のスイングが標準的を言えるのではないでしょうか?
次回はハンドファーストインパクトを考えてみましょう。