運動の流動を見る 円運動の利点
こんにちは! コンバインドプレーン理論開発者の安藤秀です
前回まで運動の調和についてお話していきましたが今回からは「運動の流動」について説明していきます。運動の流動とは、見ている人に「運動全体が流れるように進行する」という印象を与えるものであり、非熟練者の運動からはこの印象は発生しません。その理由は非熟練者の運動が2つ以上の動きを組み合わせる時になんだかの原因でそれらの引継ぎが上手くいかないからです。
この運動の流動は運動に素晴らしい結果をもたらしますが、それは流動が空間的、時間的、力動的に運動の中に以下のように展開するからです。まず、空間的には丸い曲線的な形態をとるため角が現れる運動のように急減速や急加速のような安定感にかける動きがないということになります。次に時間的には丸い曲線的な形態ではゆるやかな速度変化で運動が流れ、急加速や急減速が発生しないのでこれも安定感のある運動になるということです。最後の力動的には運動中の最大と最小の筋緊張の間に急激な移り変わりがなくゆるやかな筋緊張移行が可能になります。
スポーツ運動では力を突然入れるのは非効率的で合目的ではありません。そのため、導入動作から主要動作への移行時に角ばった動きがないことはとても効率的であり、主要局面の開始にあたっての不可欠な筋緊張を自然に作りだして、最も適した筋系の準備状態に反射的に持ち込むことができるからです。また、主要局面で重要な近位から遠位に力を流がすことも自然にできるという有利な点があります。
次回からは、「運動の流動」がどのようにゴルフスイングに現れるかを説明していきます。
つづく
最後まで読んでいただきありがとうござます! コンバインドプレーンゴルフスクール・コンバインドプレーン理論インターネットゴルフスクール・コンバインドプレーン理論インストラクター養成スクールを主宰する安藤秀でした。
ゴルフスイングという運動の学習と指導107