博士プロがズバッと答えます その18 「100切りに必要なバンカーショット」
皆さん、こんにちは! コンバインドプレーン理論開発者の安藤秀です。
ブログ版「博士プロがズバッと答えます」です。当ブログではYouTube版「博士プロがズバッと答えます」で取り上げられたテーマについての補足説明などを行っています。
今回は「100切りのために必要なバンカーショット」についての話になります。
100切り、すなわち50切りの基本スコア構成内容は、「ショット20回、アプローチ9回、パター20回」ということは既に説明しました。この中のアプローチ数にはバンカーショットも含まれます。アプローチショットは1ホール1回、合計で9回、つまりガードバンカーからでも1回のショットでグリーンにのせるというのが50切りの条件となります。
これは確かに難しいと感じます。でずが、例えば9ホール中2ホールぐらいフルショットがグリーンを捕らえた場合、アプローチショットを行わなかった2回を9回に足せるためアプローチショットは11回行ってもよくなる上に、アプローチを行うホールは7ホールとなるので4ホールは2回アプローチできることになります。また、バンカーは毎ホール入るわけではないことを考えるとバンカー内で4回も5回も打たなければ何とかなるともいえます。
では具体的にバンカーショット、特に50を切るのに必要なバンカーショット技術について説明していきましょう。
まず打ち方ですが「普通に打つ」が重要です。情報過多の今、バンカーショットに関してもいろいろな情報を入手することができます。しかし、L字スイングで不通に打てばいいのです。
その一番の理由は「バンカーはフェアウェイやヘビーではないラフから打つのより難しい」ということにあります。つまり難しい状況の中で普段練習していない、もしくはほんの僅かしか練習していないスイングで対応できるのか? ということです。答えは当然「ノー」ですよね。
次に普段と同じスイングでバンカー脱出ができるのか? ということでが、この答えは「イエス」です。グリーン周りのバンカーは壁が高いのでどうしてもボールの下の砂ごとボールを打つ「エクスプロージョンショット」を行う必要がありますが、この打ち方は普段「同じスイングを繰り返し行う」ということを目標にして練習してきたスイングで対応できるのです。
下の図を見てください。上下に2つの図がありますが、上の図は通常のスイングのクラブヘッドの通り道を示しています。この図のクラブヘッドは足の裏と同じ高さにセットされたボールをヒットしています。一方、下の図では足の裏は砂に埋もれ砂の上にあるボールより低い位置にあります。この状況で通常のスイングを行うとクラブヘッドはボールの手前から砂の中に入りボールの先から出てきます。つまり足の裏を砂に埋めて通常のスイングするとエクスプロージョンショットが完成するということです。
まずはこの方法で脱出は簡単にできるようにしていけば、50切りの場合はそれほどピンによらなくてもいいのでアプローチショットの目標回数は達成しやすくなります。
その上で以下の技術を身につけましょう。まずは「フェースを開く」です。そうすればクラブの裏側、バンスが滑ってクラブヘッドが砂の中に深く潜ることを防いでくれます。フェースがかぶった状態で砂の中を通そうとするとネック部分に砂がたまってクラブヘッドが地面深く潜ってしまいます
ただし、開くとボールが当たるフェース面が小さくなるのでネックの部分に当たるシャンクショットが出やすくなります。やや先端部でボールをヒットする感覚を身につけましょう。
また、フェースを開くとボールが右に飛び出すので仮想目標を本目標の左に設定して体をそちらに向けて仮想目標に向かってスイングしていくことになります。この振り方はスイングの仕方は変わらないけど目標が仮想だから難しく、もしオープンフェースで本目標にスイングしてしまうとクラブヘッドはボールを下をくぐり抜けボールは全く飛ばないということになります。
さらに距離分けについてですが、これには2通りの方法があります。一つはフェースの開き具合による調整、もう一つは振り幅による調整です。この2つの方法には一長一短があって、フェースを開く方法は振り幅は変えなくていいが開けば飛ぶ方向も変わるから方向調整が難しくなります。これに対して振り幅調整では短い距離を打つのが難しくなります。理由は、小さい振り幅だと砂に負けそうな気がしてついつい大きな振り幅になってしまうからです。
しかし、50切りではとりあえず1回でグリーンに乗せられればいいので振り幅調整がお薦めです。