ゴルフスイングという運動の学習と指導2:「コンバインドプレーン理論に基づくゴルフスイングの学習・指導法」
前回の「ゴルフスイングという運動の学習と指導1」はこちら
そこでこのブログの趣旨ですが、来年のオリンピック開催を前に、体操ニッポンを作ったマイネル教授の「スポーツ運動学」とはどのようなものなのか? そして、この学問を基に構築した「コンバインドプレーン理論に基づくゴルフスイングの学習・指導法」とはどのようなものなのか? これらをこのブログを通して皆さんに紹介していきたいと考えています。
私は筑波大学のスポーツ運動学研究室で、金子明友先生の一番弟子である朝岡正雄教授からスポーツ運動学を学びました。そして、ゴルフスイングの指導を行うための「コンバインドプレーンイメージ」を開発して博士号を取得しました。
スポーツ運動学とはそもそもスポーツ運動はどのように発生するのか? そして、どうやって発生させるのかを学ぶ学問です。ですから、運動指導にかかわる人間にとっては学ぶ価値の高いものです。そして、この学問の特徴は、今でもあまり知られていませんが、運動者の主観、つまり運動やっている人の感覚、コツやカンみたいなものを通して運動の学習・指導を行うという考えです。
この中でマイネル教授はスポーツ運動の発生を考える時には、歴史的・社会的考察法、解剖学・生理学的考察法、心理学的考察法、バイオメカニックス的考察法、モルフォルギー的考察法があるとしています。まずは、このようなスポーツ運動のとらえ方から簡単に説明していきたいと思います。