博士プロがズバッと答えます その10 「ゴルフスイングのターン動作は引き-引き回転」
皆さん、こんにちは! コンバインドプレーン理論開発者の安藤秀です。
ブログ版「博士プロがズバッと答えます」です。当ブログではYouTube版「博士プロがズバッと答えます」で取り上げられたテーマについての補足説明などを行っています。
今回は前回からの続きで
「引き-引き回転」について
です。
そもそも「引き-引き回転」とはバックスイングを右肩の引き力で回転して、ダウンスイング以降は左腰の引き力で回転するというターン動作の方法を指します。
なぜこのような回転を行うのか?
その理由は、ゴルフスイングのターン動作に入れたくない回転方法があるからです。
その回転方法が
右肩の押し回転 です。
では、引き-引き回転及び右肩の押し回転を9-3スイングで説明していきます。
そもそも9-3スイングはゴルファーが時計の中でアドレスしていたと考えた場合、クラブシャフトを9時の位置から3時の位置まで動かすというスイングです。
このスイングではクラブシャフトの位置は左右対称ですが体幹及び脚の動きは左右対称ではありません。その理由をコンバインドプレーン理論に基づく「動きの足し算的ゴルフスイング学習法」で見てみましょう。
9-3スイングは8-4スイングにどのような動きを足して作られるのか? 答えはバックスイング側とフォロースルー側の体の回転に肩の45度回転を加えそれぞれ合計90度にすればいい。
確かに正解なんですが加える動きは若干異なります。バックスイング側の回転に加える動きは肩の45度回転で合計90回転となりますが、ダウンスイング以降の回転には腰の動きを加えて肩を90度回転させることになります。これにより9-3スイングのトップオブスイングでは上半身が若干右脚の上に傾いている(右打ちの場合)の対してフィニッシュの上半身は直立します。
つまり、8-4スイングのダウンスイング以降の回転には腰の回転を加えて下半身主動の回転に変えて肩の90度回転を作るということになります。もしダウンスイング以降の回転をバックスイングと同様に上半身主動、時に右肩押し回転を行うと9-3スイングのフィニッシュの上半身は上の下段の真ん中の写真のように上体は目標方向に倒れることになります。
これって右肩が突っ込むというNG回転ですよね。
正しい引き-引き回転ではダウンスイング以降の回転は上半身、特に右肩が遅れる回転になるためにフィニッシュは「I型」になるのです。そして、右肩が遅れる回転が右肩の押し回転を制御するということになる、すなわち突っ込み回転が防止できるということなのです。
このターン動作はフルスイングでも同じです。
博士プロがズバッと答えます!! その10