標準的なスイングと個性的なスイング9:トップオブスイングのシャフトの位置1
今回はトップオブスイングのクラブシャフトの向きを考えてみます。
下の3人のトップオブスイングのクラブシャフトは目標方向よりかなり右を向いています。このうちの2人はプロのツアーで優勝しているゴルファーで一人は100切りを目指すゴルファーです。
顔を隠してみると3人のトップオブスイングはとてもよく似ているのですが、続くダウンスイングの一コマを見ると真ん中の写真の方だけはグリップの位置がボールの上方に近いところまで前に出てしまっています。その理由はダウンスイングの時の右肘の絞りが上手くできないからです。両側の二人はトップオブスイングからダウンスイングにかけて右肘を絞るようにしながらグリップを真下に下げるような動きをしています。
しかし、このようなダウンスイング時の右肘の絞りができないとグリップはそのまま直線的にボールの位置に向かって動いてしまいます。ダウンスイングのこの時期に手の位置ががこれだけボールの方向に出てしまうと、この後は右腕を伸ばしてクラブヘッドをボールのある位置まで運ぶしかなくなり、たとえボールがヒットできたとしても極端なカット軌道になり、ボールは左に真っすぐ飛ぶプルボールか大きく右に曲がるスライスボールになってしまいます。
つまり、極端にクラブシャフトが右を指すトップオブスイングをアマチュアの方がやるとカット軌道になりやすいということなのです。
つづく