ゴルフスイングという運動の学習と指導 安藤秀 カテゴリーのブログ一覧
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今回は腕の話に進もうと思ったのですが、前回の体の回転についての話が少し不足していたので続きをお読みください。 前回の「ゴルフスイングの回転で起こる筋肉の動き」で明らかになったように、ゴルフスイングではダウンスイングからフォロースルーにかけて、左脚が中心となって上半身を回転させます。 …[続きを読む]
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この解剖学・生理学的考察は、運動中の体を一つの物体と考え、運動により体の内部にどんな変化が起こるのかを考える、ということを行います。つまり、スポーツ運動というものの物質的側面の考察ということなんですが、具体的に言うと、筋肉の動きや関節の動きを調べるということです。 そして、運動を学習す…[続きを読む]
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ゴルフスイングの練習では、「ゴルフクラブのスイートスポットでボールがとらえる」ということが一番大切と思っている方は多いのではないでしょうか?確かに間違った練習ではないかもしれませんが、この目標だけではスイング練習としては不十分とは言えます。なぜなら、打った球が「飛んで曲がらない」ということは重要視さ…[続きを読む]
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今回は、マイネル教授の著書「スポーツ運動学」のなかで説明されている社会的・歴史的考察法で浮き彫りにできるスポーツ運動の目標像に関する例を2つほどご紹介させていただきます。 まずはハイシャンプ、走り高跳びの例からです。下の3枚の写真は走り高跳びの空中局面での姿勢です。左側の姿勢では胸が横…[続きを読む]
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ゴルフスイングという運動の学習と指導9:目標とするゴルフスイング
前回までの、ゴルフスイングの歴史的考察から現在主流となっているクラブの振り方の大まかな像が見えてきました。 この考察では、使う道具、プレーする場所、身に着けるものなどをの要因でゴルフスイングが変化してきたことが分かると同時に、学習者や指導者には、これか習得する学習対象の大まかな目標像が…[続きを読む]
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ゴルフスイングという運動の学習と指導8:運動の印象分析とは?
それでは、ここまで紹介してきた1900年代以降の4つのスイングを比較して印象の違いを確認してみましょう。このように補助線を入れて見ると分かりやすいですよね。 こうしてみると、上の2つのスイングはトップオブスイングのグリップの位置が低めですが、下の2つのスイングは高めになっている…[続きを読む]
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ゴルフスイングという運動の学習と指導7:現代のゴルフスイング
更に時代は流れ、1990年代に入ると低重心構造のクラブが出現します。 このようなクラブのおかげで高弾道の飛球は道具で打つことが可能になりました。これにより、わざわざ脊柱に負担をかけ腰痛の心配をしながらスイングする「逆C型のフィニッシュ姿勢をとるターン動作」は必要なくなり、直立型の腰にや…[続きを読む]
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ゴルフスイングという運動の学習と指導6:ジャック・ニクラスの時代のゴルフスイング
その後、1900年代中頃からスチールシャフトを使ってもフックボールが出ない打ち方が登場します。 この打ち方は,トップオブスイングとフォロースルーのクラブの振り上げ位置が高いアップライトなスイングでした。このスイングのクラブの振り方だとインパクトエリアのフェースターンが抑えられるので左曲…[続きを読む]
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ゴルフスイングという運動の学習と指導5:ベン・ホーガンの時代のゴルフスイング
前回紹介したスイングは1900年代初頭までゴルフ界で主流を占めていました。しかし、その後の道具の変化によってスイングはさらに変わります。道具の改良では、まずゴルフボールが現在のような2層や3層構造になりました。そして、クラブシャフトは耐久性の良いスチールシャフトに変わったのです。 これ…[続きを読む]
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ゴルフスイングという運動の学習と指導4:ボビー・ジョーンズの時代のゴルフスイング
「ゴルフスイングという運動の学習と指導3 」はこちら やがてフェザリーボールが高価であったこともあって、ゴムで簡単に作れるボールが登場します。この「ガッタパーチャ」と呼ばれたボールは安価なことからまたたく間に広まり、これにより、ゴルフ人口は一気に増えたのです。 こ…[続きを読む]