スイング中の肘の角度は?
コンバインドプレーンゴルフスクール世田谷用賀本校 火、金、土、日曜日担当の安藤秀です。
➡https://cp-golfschool.com/school/yoga.php
今回からスイング中の左右の肘の曲げ角度を見ていきます。
下の図は、初心者と熟練者のスイング中の左右の肘関節の曲がりを調べたデータです。1がアドレス、2がバックスイングの中間点、3がトップオブスイングで、4がインパクト前、5はインパクト後、そして6がフォロースルーとなっています。
特筆すべきはトップオブスイングの左肘の曲がりとインパクト時の右肘の曲がりですが、まずは左肘から説明していきます。
多くのゴルファーがトップオブスイングの左肘は伸びてなければならないと考えているようです。そして、トップオブスイングで無理に左肘を伸ばそうとして体全体が硬直しているゴルファーや、振り上げると左肘が曲がってしまうのであまり振り上げないようにして飛距離を損しているゴルファーをよく見かけます。
でも実は、左腕は無理に伸ばす必要はないのです。確かに、ダウンスイングでクラブを振り下ろす方向によってはトップオブスイングで曲がった左肘は2度と伸びませんが、縦方向にクラブを振り下ろすダウンスイングならばトップオブスイングで左肘が曲がっていても、クラブの重さで左肘は自然に伸びるのです。
そう考えれば、クラブの重さを利用して縦方向にクラブを振り下ろすスイングを覚えればトップオブスイングは楽になり、さらにダウンスイングも少ない力でクラブヘッドを加速できるので効率がいいということになります。そこで、スイング中に左右の腕がクラブ対してどのような力の加え方をすると左右の肘に正しい曲がり角度が発生するのかを次回から見ていきましょう。
つづく
ゴルフスイングという運動の学習と指導19