上級者の動きの特徴が分かる運動のモルフォロギー的考察
こんにちは! コンバインドプレーンゴルフスクール世田谷用賀本校 火、金、土、日曜日担当の安藤秀です.
運動には個人々の動きの特徴があるので、スティックピクチャ―のような線画でも、なんとなく誰の動きかわかります。これを、ゴルフスイングで想像してみましょう。たとえ線のみで描かれたスイングでもタイガーウッズやDJ、マキロイのスイングはゴルフファンなら誰での分かりそうですよね。
では、こんどは別の例です。まず、松の木と梅の木を思い浮かべてください。松の木と梅の木には様々な形や大きさの木があり、まったく同じ形や大きさの木はこの世に存在しません。すべて異なる木なのに松は松、梅は梅というように分類できます。もちらんこの理由には、葉っぱ形や木の幹の表面の模様が違うということもありますが、遠く離れたところでそれらが見えなくでもなんとなく分類できます。
これは、枝の生え方などに、松は松、梅は梅の「らしさ」があるからなんです。同じ枝ぶりの木は精密に分析してしまえば1本もありません。さらには同じ枝でも時間がたつと成長して違う形になってしまいます。つまり、形や長さなどでの定量化ができないということなんです。そんな「あいまい」で「うつろう」中での分類、これを可能にするのが人間特有の能力で、これを分析するのがモルフォロギー的考察です。
ゴルフスイングの例では、確かにアドレスやトップオブスイング、フィニッシュなど静止局面から誰のスイングか分かるということもありますが、スイング中の動きやリズムを見てもわかります。この運動の大きさ、リズム、力の伝導、動きの流動、こういったものを分析するのが運動のモルフォロギー的考察でそこからの知見によって上級者の動きを習得することも可能になるというわけです。
つづく
最後まで読んでいただきありがとうござます! コンバインドプレーンゴルフスクール世田谷用賀本校 火、金、土、日曜日担当の安藤秀でした。
ゴルフスイングという運動の学習と指導42