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安藤秀インストラクター投稿記事 [用賀]

ゴルフスイングという運動の学習と指導6:ジャック・ニクラスの時代のゴルフスイング

その後、1900年代中頃からスチールシャフトを使ってもフックボールが出ない打ち方が登場します。

 

この打ち方は,トップオブスイングとフォロースルーのクラブの振り上げ位置が高いアップライトなスイングでした。このスイングのクラブの振り方だとインパクトエリアのフェースターンが抑えられるので左曲がりを抑えられるだけでなく、高い位置からのクラブの振り下ろしがダウンスイング時のクラブヘッドのスピードを上げるために飛距離も伸ばすことができたのです。

 

しかし、高弾道のボールを打つための、「逆C型フィニッシュ姿勢」を作るターン動作は依然としして続ける必要がありました。やがて、1970年代に入りコースの戦略性はさらに高まりますが、それと同時にこの頃ウェアが伸縮性を持ち始めました。これにより頭を残したまま腰を左に移動させる度合いはより大きくなり、さらなる高弾道を求めて逆C型のフィニッシュ姿勢は全盛を極めました。

 

この時代のスイングの特徴である「アップライトなクラブの振り上げ」と「逆C型フィニッシュを作るターン動作」の印象はどうですか。ここにある静止画からスイング全体をイメージして前回、前々回の写真と比べてみてください。

 

運動の学習・指導では頭に描くイメージがとても重要で、それをもとに一瞬で終わってしまう運動の矯正を行うのです。皆さんも印象を分析する「印象分析」というものに慣れておいてください。いすれもっと詳しく説明します。

つづく

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